研究の概要

 1 研究テーマ

     伝え合う喜びを感じ、進んでコミュニケーションを図ろうとする子どもをめざして

                   子どもたちが楽しんで取り組む英語活動を通して

 

2 研究テーマ設定の理由

(1)教育の今日的課題から

現在、世界は、経済・社会・文化などの様々な国際交流が進み、国際的な相互依存関係がますます深まってきている。このような中、国際社会に生きる日本人として世界の人々と理解し合い、国際交流などを積極的に行っていけるような資質・能力、日本の言語や文化のよさを大切にするとともに異文化を理解し尊重する態度の育成が求められている。そして、英語は世界で広く用いられており、多くの人々とコミュニケーションを図るのに有効な手段となっている。

(2)本校の教育目標から

本校では、「豊かな心を持ち、自ら学び、たくましく生きる力を持った子どもの育成」を教育目標に掲げ、その実現に向けて取り組んでいる。世界に目を向け、相手が誰であってもコミュニケーションを通して分かり合い、自分自身の存在を確かめていく児童の姿、コミュニケーションの楽しさから心をオープンにし、積極性・自発性・主体性を育む児童の姿、興味・関心を持って意欲的に英語活動に取り組む児童の姿は、まさしく本校の教育目標がめざす児童の一つの姿であると捉える。

(3)児童・保護者の実態から

本校の児童は、自分の気持ちや考えを伝える場では恥ずかしさが先に立ち、進んで表現しようとする意欲に乏しく、コミュニケーション能力がまだ育っていない。児童が言葉でかかわることを楽しいと感じ、自分から進んで周りと豊かにかかわることができるようになることが望まれる。また、昨年度5月に実施した意識調査の結果、大部分の児童は、英語活動に楽しみながら参加したい、もっと英語や外国のことについて学びたいと思っていることがわかった。また、大部分の保護者は、児童が小学校から英語に親しんだり外国人と交流したりする機会を望んでおり、英語活動については肯定的である。


3 研究テーマ及びサブテーマについて

(1)伝え合う喜びを感じ、進んでコミュニケーションを図ろうとするとは

お互いに自分の考えや気持ちを伝えて分かり合うことができると、喜びや自信が生まれてくる。その自信を重ねることで、積極的に相手と好ましいかかわり合いを持とうとする。その中で、相手の言いたいことをよく考え想像して聞くことができ、自分の思いを分かりやすく相手に伝えようとすることである。

(2)子どもたちが楽しんで取り組む英語活動とは

児童が、歌やチャンツ、ゲームなどの体験的な活動を通して、英語に慣れ親しんだり外国の生活や文化に触れたりすることに喜びや楽しさを感じ、意欲を持って取り組む英語活動のことである。本校では、昨年度児童にこの活動の名称を募集して、「ABCタイム」と名付けた。児童にとって身近で、アルファベットの始まりでもある「ABC」の中に、英語に楽しみながら慣れ親しんでいこうとする思いが込められている。


4 研究の仮説


5 研究の構想図


                            戻る