1 校区の概要
(1)本町は昭和30年に種山村と河俣村 が合併して生まれた、旧河俣村が本校
区である。氷川町から東へ約4km入っ た種山が本町の中心であるが、それよ
り更に南東へ4km余り、氷川の支流で ある河俣川をさかのぼった地域が本校
区である。静かな自然環境に囲まれ、 種山石工のめがね橋などの史蹟も多
い。五木村との境にある大通峠は観光地として知られ、県立公園となっている。平成18年1
1月にはループ橋が完成し、観光に訪れる人も増加した。
(2)本校区は県道25号線が縦断し、河俣〜種山線の乗り合いタクシーが1日3往復している。道路の拡幅改良も完成している。近年、生活物資や林産物運搬、建設作業用の大型車の往来や、通勤用の自家用車も増えている。交通安全面から各種の課題もあり、児童の通学には充分な注意が必要である。
(3)総面積約40?のうち、95%が山林で、耕地は2.3%(91ヘクタール)である。耕地のうち、畑が76%、果樹園が23%となっている。特産品の生姜、茶のほか、木材、米が主な物で、一部では、しいたけ、えのきだけの生産も行われているが、ほとんど零細農業である。
収入を増やすため、多角経営の工夫をしている。兼業、共働き等も多い。
(4)過疎化が続き、現在は本校校区の世帯数は202戸、人口は606人となっている。(平成21.3.31現在)町は人口減少、若年者減少を防ぐため、産業育成や工場誘致、農業後継者づくりに力を入れている。本校区にあった役場出張所は、昭和61年3月末で廃止された。現在は郵便局、保育園、集会所がある。
(5)山間であるが、道路の拡幅改良工事や交通の発達により、町外への就職、通勤、共働きが増
えてきている。また、人口が少ないことや地理的な条件などから、お互いの連帯感や協力体制
を大切にしようとする姿勢が強い。
(6)平成22年3月に閉校した坂より上分校の校区は東陽町の南端にあり、東は泉町、南は五木村、北は本校の鹿路校区、西は坂本町に接しており、坂より上と鶴木場の地区がある。 (閉校前の坂より上分校)
県道25号線が通り、中央タクシーの乗り合いタクシーが3回通る。JR有佐駅からの所要時間はおよそ30分である。戸数28で大部分が農家である。林業と兼業のところもある。主要作物は、生姜、茶、椎茸、たけのこ等で、特に生姜は特産物となっている。八代市周辺への会社勤めの人や、農閑期に近郊へ賃金労働に出る人が多い。